無料ケータイHP

いただきもの&掲示板

1.クリスマスの贈り物‐ゆうさんから

2009/12/17(木) 23:11

... おじいさんが座り、スープやパンを食べていました。
 ざっと三十人はいるでしょうか。お揃いの茶色い服を着た彼らこそが、サンタクロースなのです。
 食事を終えると、食器を片付ける人もいれば部屋を出て行く人もいます。彼らは仕事を分担して生活していました。
 部屋を出た人達は冷たい風が吹く外へ向かいました。いくつかの組に分かれ、トナカイ小屋へ向かった人達は小屋の掃除や水汲みをし、他の人達は薪割りや屋根の雪下ろしに精を出しています。
 体が小さいので、何をするにも一苦労。雪に足を取られながらも、せっせと一生懸命働きます。
 ずうっと昔は、彼らも人と同じ背丈をしていました。それがどうして小さくなってしまったかというと、そこには彼らの秘密に関係しているのです。
 彼らは人々の夢や希望、信じる心といった思いを糧にする精霊でした。けれど文明が発展するにつれ、次第に人々のそういった思いは薄れてしまいました。
 おかげで彼らの力も少しずつ衰えていき、体は縮み、人が食べるものを口にしなければ思うように動くこともできなくなってしまったのです。
 けれど彼らは、人々を恨むことなくこうして日々慎ましやかな生活を送っていました。
 なぜかというと、子供達の嬉しそうな笑顔を見るのが何よりの楽しみだからです。
 昔のように煙突からこっそり忍んでプレゼントを置いていくことはできなくなってしまいましたが、それでもクリスマスの夜、サンタクロースに会いたいと目を輝かせている子供達の姿をこっそりと眺めるだけで心が躍ります。
 その嬉しい気持ちが力となり、彼らはお返しにと、ささやかだけれど楽しい夢を贈るのでした。


 十二月二十四日。お日さまが眠りについた頃を見計らい、彼らは真っ赤な服と帽子をかぶり、トナカイが引くソリに乗り合って空を駆けます。
 もしも楽しい夢が見られたなら、それはサンタクロースが訪れたからなのかもしれません。

修正
戻る

ログイン



FC2無料ケータイHP

掲示板TOP

ホームページに戻る

  • 新しいトピックを作る場合は「新規投稿」をクリックします
  • トピックを見る・返信する場合は、トピックのタイトルをクリックしてください
  • 投稿パスワードを設定しておけば、後で自分の投稿を編集・削除することができます